後藤寿庵とパソコン Part6

有限会社明日夢。浦和で進学塾を経営していた戸原さんが立ち上げたソフトハウスだ。当初HyperCardの学習ソフト及び便利なライブラリ集みたいなものを作成して売っていたと思う。前回出した家入さんを経由して、ここに服部宗弘さんや僕がかかわることになる。
LCやPerformaが出てMacが普及し始めた頃、Macオタクの僕らは「Macにエロゲーがない」事に心を痛めていた。
正確に言うと、海外輸入のヌード写真集もどきとか、MacPlaymateみたいなアメリカンエロソフトは存在したのだ。まだMacのソフトが輸入に頼っていた時代でもあり、税関のチェックがソフトウェアに及んでいなかったこともあり、秋葉原では直輸入のアンダーヘア丸出し洋物エロソフトが存在してはいた。しかしそれらはあくまでアングラ臭漂うグレー領域のものだったし、日本の若者に向けたアニメ、漫画風のエロは皆無だった。

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多角形のアンチエイリアス描画

アンチエイリアスのアルゴリズムというのはどっかに定番があるのだろうか。フォントだろうが図形だろうが、輪郭がギザギザにならないように、境界部分に中間色を配して滑らかに見せるテクニックは普通に用いられているが、ネットで検索してもなかなかその方法を解説した文書は見つからない。

そもそも多角形の内部を塗りつぶす方法は一般に走査線方式が用いられる。上から下まで水平線を走査し、多角形の辺とぶつかったら塗りつぶし開始、もう一度辺とぶつかったら塗りつぶし停止。要するに横に走査していって奇数番目の辺と交差したらピクセルを塗り、偶数版目の線と交差したらやめるというのが用いられる。このため、線が交差するような複雑な図形の場合、内部に塗られない島ができる。

問題となるのは、多角形の辺がピクセルを切断する場合だ。斜めの直線と水平の走査線の交点を整数に丸めてしまうと、1か0にきっちり分かれ、特定のピクセルを完全に塗りつぶすか、全く塗りつぶさないかの二通りになる。

アンチエイリアスを実現するためには、線が切断しているピクセルを、その切断部の大きさに応じた濃さのグレーで塗りつぶす必要がある。その方法として僕が考えたのは次の二通り。

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後藤寿庵とパソコン Part5

前回の続き

さて、nekoDAの非独占的使用権を獲得しに来たIBMPacificの副社長だが、この人との会合はなぜだか覚えていないが、西川口の焼肉屋「安楽亭」で行った。Part1で書いたが、僕が初めてMZ-80に触れたのがハムショップであるつまり僕はハム(アマチュア無線家)だったのだ。そしてこの副社長氏もハムだった。nekoの契約の話は15分で済む物であったので、あとはハム談義に花が咲いた。僕は中学時代に免許を取り、アマチュア無線局を運営していたが、その後パソコンにはまったこともあって無線局免許を更新しないで失効させていた。当時のコールサインはJR7NKVである。アマチュア無線局のコールサインはJAから始まって、その後に地域を表す数字一文字、そして三桁のアルファベットが付くものだった。JAで表せるコードがいっぱいになって、JH、JRと追加されていった。東北は7エリアで、JR7NKVというコールサインは結構ベテランっぽいのだ。しかし僕はそのコールを失効させてしまった。無線局のコールサインは以前は使いまわさず、新しい物を割り当てていたが、この頃には、空きが少なくなって、失効したコールサインを新規の局に割り当てることになっていた。そんなわけで僕は自分の無線局を昔のコールサインで復活させることなど不可能と思っていたのだが、この副社長氏はJARL(日本のアマチュア無線家の総元締め)にも顔が利く大物らしく、
「いや、なんとかなると思いますよ、こちらからなんとかしましょうか」と簡単におっしゃるのだ。まあ、なんとかするといっても、もう住民票も7エリアにないのだし、実際には無理なのだが、大物振りを存分に発揮した人だったのである。IBMの管理職やる人はやっぱでかいぜ

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後藤寿庵とパソコン Part4

前回の続き…

以前も書いたが、僕はLisaやMacが発表されたとき、あまり興味を持たなかった。カラーはないし高いし。要するにビジネス向けのコンピューターなんだという印象を持った。雑誌の写真ではない、実物のMacを見たのは、確か大学時代に友人と行った平和島のマイコンショーだったかなあ。CanonのDynaMac(当時Appleの代理店だったCanonが、本社の日本語対応の遅れに業を煮やして自前で漢字ROMを半田付けして発売したモデル)の画面に高層ビルが描かれていたのを記憶している。なにしろ一枚絵をただ表示していたので、GUIもへったくれもないのだが、なんか不思議に惹かれるものを感じた。

その後秋葉原でMacを置いている店を色々見て回ることになる。当時九十九電器とかではいつもチェック柄のボールが画面を高速で跳ね回るデモを流していた。ビジネスマシンっぽいけど、こんなに速いアニメーションができるのかと感心した。実はあれはアンディ・ハーツフェルドだか誰だかが、Amigaのデモをまねして「Macだってこれくらいできるぞ」とばかりに作った物らしい。よく考えるとあれはループアニメーションであり、当時のmacの画面はわずか20KBかそこらしかないので、全部のフレームをあらかじめメモリ上につくっちゃって、連続表示すればできることだったんだな。別にフレームごとに座標計算して書いては消ししていたわけではないのだ。ちくしょう、だまされたぜ。

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後藤寿庵とパソコン Part3

前回の続き…

NAPLPS規格の特徴は、極力デバイスの物理解像度に依存しない仕組みを作っていたことであり、ピクセルにあたる単位をペルという抽象化された矩形にしたうえで、直線、曲線、多角形などを描画するものだった。ビットマップも描画できたが、伝送量の少なくなるベクトルデータを使用することが基本だったと思う。

newapのオーバーレイモジュールというのは、プログラム本体から呼び出される画面表示のための小さなプログラムである。いまならPhotoshopのプラグインに近い概念だと思う。これが行うべき処理はただひとつ。画面に塗りつぶした矩形を描くことなのだ。直線、曲線、多角形などは、この矩形を使ってnewnap本体が描画するのである。

この仕組みは描画速度という点では不利だと思うが、モジュールの作成は非常に簡単なのである。なにしろ四角形を描くだけなのだから。これはアセンブラで書いても全然面倒くさくないレベルの作業だ。

ついでに、モジュールには、コマンドラインオプションも渡される事になっていたので、これを利用してプログラム起動時にオプションを指定して画面モードやカラーの使い方を指示する事が出来た。MSX2の、高解像度で16色のモードを使うか、低解像度で256色のモードを使うか、さらにインターレースモードを使うかといったスイッチを仕込むことが容易に出来たのだ。

これはびっくりするほどの効果を得られた。Royさんの本体プログラムが偉いのだが、きわめて短いプログラムでさまざまなモードを駆使し、同じ画像を高解像度で表示したり、多色で表示したりできたのだ。僕にとって、MZ-80でのパックマン以来の面白いプログラムだった。

このころも僕は絵描きだったので、絵を表示するのではなく作成するプログラムにも興味はあった。NAPLPSデータを作成するお絵かきツールをBASICで書いたりしていた。名づけてNGM=Naplps Generator for MSX2。ただ、これはマウスを使って絵を描くだけではデータは完成せず、色々手動でデータを完成させる必要があったし、UIも洗練されていないものだった。

そんな時、僕はMacintoshに興味を抱く。秋葉原で見かけるMac Plus。店頭デモ機には大概MacPaintやSuperPaintがインストールされていた。いじっていると面白い。画面上端のメニューバーと、描画ツールを選ぶツールボックス、自在にスクロールできるウインドウといったものに惹かれていた。だが、いかんせんMac Plusが398000円の時代である。僕はMSX2でMacみたいなお絵かきツールを実装しようと思い立つ。

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後藤寿庵とパソコン Part2

前回の続き…

僕が大学に入った頃、秋葉原はまさにパソコンの黄金期に入りつつあった。まだ8bit機も多い時代で、ショップにはNEC、シャープ、富士通、東芝、日立などなど、さまざまなメーカーのさまざまな機種が展示されていた。おおむねホビーには8bit、ビジネスには16bitという時代だ。8bitはやはり全体としてNECのPC88シリーズが強かったとはいえ、他社の機種にもファンが多く、群雄割拠の様相を呈していた。富士通はFM-7,77と出し続け、シャープはX1シリーズがホビー層に人気だったし、アスキーの提唱で各社が製造したMSXは、安価なゲーム機とパソコンの中間的な存在として若年層に使われていた。16bit機は早々にNECのPC98シリーズが主流になり、富士通のFM16βがしばらく頑張ってはいたが、やがて衰退していく。

貧乏学生の僕は、しばらくFM-8を使い続けていたが、とっくに古臭くなった機種であることが、逆に面白い状況を生んでいた。秋葉原のはずれのビルの二階にあった小さな店で、OS-9 for FM-8のパッケージを見つけた。覚えていないが、小遣いで買えるほど安くなっていた。8bit機で走る、本格的なマルチタスクOSをいじるのはわくわくしたものだ。とはいっても、結局「いじってみた」の範囲を出ることはなく、使いこなすにはいたらなかった。

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後藤寿庵とパソコン

以前2chに書き込んだパソコン遍歴を発掘した記事を書いたが、僕とパソコンについてもうちょっと書いてみたい。
最初にパソコンを見たのは、確か高校に入った頃ではなかったかと思う。
岩手県水沢市(現奥州市)、水沢駅の東側にあった、ハムショップJALCという、アマチュア無線関係のお店に、シャープのMZ-80Cが入っていたのだ。僕は中学時代にアマチュア無線(電話級)の免許を取っていたので、JALCという店は知っていたのだが、あるときいってみたらなんと、「コンピューター」が売っていたのである。
とはいえ、当時のMZ-80Cは268,000円。高校入ったばかりの少年に手が出る代物ではない。僕はJALCの親父に「これ、ちょっといじってもいいですか?」と聞いて、店先でいじっていたのだ。

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発掘

googleで検索していて、2hに昔書いたレスを発見した。


9 名前: 後藤寿庵 投稿日: 2001/03/31(土) 08:03 ID:9tehTcQU
高校の時、ハムショップに入ったMZ-80Cをいじり倒してた。
そこで知り合った大人の人がAppleII持ってて、ハイレゾ画面で擬似的に
カナテキストを表示するのに感動した。ROMにアセンブラが内蔵
されてるのもすごかったし、キータッチの重厚さにも憧れた。
しかし、AppleIIは当時のくそ高いMZ-80Cよりなお高かった。
Macが出た時、ASCIIの記事で見て思ったのは、GUIのすばらしさでも
マウスのカッコよさでもなく、「なんでカラーマイコンの元祖
たるAppleがモノクロの事務機を出すんだ」という事だった。
実物を始めてみたのは、マイコンショーで展示されていたCanonの
DynaMac。スクリーンに高層ビルが描き出されていた。
その後だんだん憧れが膨らみ、MSX2でMacPaintっぽいインターフェイス
のドローソフトを開発しようと企むが、Mac起動時の「Welcome」のまねと、
メニューバーの実装まででメモリが足りなくなり、断念。そいでもメニュー
ピコピコ出して喜んでた。
初めて買ったMacはPlus、MacIIとSEが出た直後で、メモリも2MBに増え、
漢字Talkも2.0になって、以前より使えるようになっていたが、
あまりに高いのでハードディスクは買えず、内蔵フロッピーのみで
使用。メモリのうち800KBをシェアウエアのRamDiskに割り当て、そこに
起動ディスクを読み込んでRamDiskから使用するというわざを使って
いた。1年後に我慢できなくなってNovaの40MBハードディスクを購入。
これが寒くなるとグリースが固まってスピンアップしなくなるという
不良品(当時結構話題になった)。回らない時はディスク叩いたり
振ったりして起動させていた。
その後、Plus用アクセラレータのBrainStormを購入、これは
68000のクロックを倍に上げてくれるのだが、CPUの足に直にハンダ付け
したり、チップの足をニッパで切ったりして装着する、アクセラレータ
というよりMac改造キットといった代物。加えてあのPlusの構造で
CPU速度をあげれば、当然熱が篭って不安定になるので、秋葉原で
ジャンクのファンを購入(AC100Vで駆動するでっかいやつ)。取っ手のくぼみに
ガムテープで括りつけて使っていた。

なんだろうなこのテンションの高さ…

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メモ-mySQL4.1のバックアップ

$mysqldump -uuser -ppass --default-charaster-set=latin1 -Q --opt dbname >backup.sql
どうも海外サーバのデータベース使うと難儀だな。データベースのcharacter-serをutf8にしておいても、なぜかphpMyadminでエクスポートすると壊れている。blogなりcmsの上ではまともに日本語見えて使えているのだけど… とりあえず上のようにするとまともなデータで落ちてくるようだ。バイナリデータを16進にするには--hex-blob追加すればいいんだっけ?

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縦書きform


現在のところIE(5.5以降)限定だが、Web上で縦書きを可能にするwriting-modeを使用すると、このような入力フォームでも縦書きができる。他のブラウザでは普通に横書きになっちゃうけどね。
すると、VB.NETとかでIEコンポーネント使って、なんちゃって縦書きエディタなんかも簡単にできてしまうのかな?

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